香り高い蘭になろう
北海道も少しずつ雪が溶けて地面のアスファルトが見えています。関東では桜も咲いているところもありますが、こちらはもう少し先のことです。毎日の歩みの中にも大輪を咲かせる為の蕾をつけていきたいですね。 本日も学んでいきます。 【no3】「 世界一の生命哲学を学ぶ 」より p24 悦ばしきかな汝蘭室の友に交わりて麻畝の性と成る (御書31p 7行目 立正安国論) 訳;悦ばしいことに、あなたは蘭室の友に交わって感化を受け、蓬のように曲がりがちな性分が、蓬が麻畑の中で正されたように真っ直ぐな性分になることができた。 ++++++++++ 客が世の中の災難を嘆いているのに対し、主人がその根本原因が、正法に背く「謗法」にあると、数々の経文を論証として理路整然と答えていきました。 主人の言葉に怒ったり悲しんだりしていた客も、主人の姿に感化され、徐々に心が変わります。 その客の心の変化を表した一節です。 ============== 香り高い蘭の側にいれば、その香りが自然と移りしみてくる。また、通常であれば曲がって育つ蓬が、麻畑に生えれば周りの麻に習ってまっすぐに伸びることができる。同じように人間も人格の優れた友と交わり、共に前進していくことで心を正しい方向へと変革し、成長することができます。 「 世界一の生命哲学を学ぶ 」 より引用p24 ============ 自分自身が香り高い蘭になることによって、縁する人たちを変えていく。 そのようなことができる自分自身になることが大切ですね。毎日の積み重ねから人生という大輪の花を咲かせることで、自然と薫るものなのでしょう。 もし、お友達と話が合わないことがあっても、焦らずに、自らが忍耐強く前に進んでいくこと、その姿を見せることなんだと思います。 立正安国論は一昨年に試験があったので学びました。長い御書なので最初はチンプンカンプンでしたが、学んでいくことで、客が変わっていく様子がとても臨場感があり、主人の理路整然とした回答の重みに学びがたくさんありました。難しいけどとても興味深いです。 ここでは抜粋なので、読んでいない人は何が何だか、という感じかもしれませんが、一節を読み解くことによって、何か人生の教訓を学び、自分を振り返ったり、前に進む決意の時間になれたらと思います。