素直な心


木野親之氏の2016年のご講演をPDFにて拝見しました。
大きくわけると2つのポイントがあります。1つは経営について、もう1つは、松下幸之助氏と創立者、池田大作先生のお二人の語らいの様子について。

はじめに、パナソニック、松下幸之助氏がどのような経営の原則を貫いてきたか、再建についてお話しされています。戦後の日本からパナソニックが再建できた理由は、人に焦点を当て、「人間主義の経営」を貫いたからでした。
事業は価値創造であり、自分にしか開拓できない使命がある。
木野氏がパナソニックに入社し、松下氏の厳しい薫陶の中で会社を再建していきました。
パナソニックの業績、苦労の一端もこの講演の中で紹介されており(ファックスの世界統一規格とか・・)、世界で初めてのことをやりとげた内容に驚きがたくさんありました。

『このように、私の人生は新しい事業開拓の連続でした。私の心の中にある、未開の原野に光を当てて、新しいマーケットを次から次へと創造していったのです。(中略)そしてこのことは、松下幸之助氏の「日本の人間主義経営」が「欧米の拝金主義経営」の考えを破りうる、後世に残る栄誉を勝ち得た代表的な事例だと強調したい。そのために大切なことは、人間の無限ともいえる可能性を信じ抜くことです。』(講演内容より)

さらりと語っていますが、この言葉の深さを考えると並大抵のことではなく、一つ一つのことをやり切っていったから、このような高みに上がっていけたのではないでしょうか。

次に、松下幸之助氏と創立者の出会いと交流の様子について述べられました。
この交流の様子は小説「新・人間革命」の22巻にも詳細に記述があります。
小説では、松下氏が池田先生と語らうことで、あの笑顔の中から生命力や歓喜が湧き上がる様子が伝わってきます。湧き上がるというか、池田先生に会うのが嬉しくて歓喜が爆発するような・・。
私が、新人間革命以外にも過去にお二人の色々な本を読んでいたから勝手にそう感じたのかもしれません。
お二人の様子にこちらまで、清々しい爽やかな気持ちになります。

講演内では、木野氏自身もお二人に同席され、体が震える想いであった、と仰っていますが、読んでいる側でも、交流の様子が目の前に情景として浮かび、心が感動で震えました。
松下氏が求めて、求めて、求め抜いた20年間34回。

私にとって一番深く感じたのは、「素直であること」。松下氏の「素直な心になるために」でも、結論として語られています。
大人になると素直の基軸をどこにおくのか。人の縁によって素直の軸が変わってくるかもしれません。
松下氏、池田先生が仰る宇宙の法則を素直に受け取るためには。
それが当たり前ではない人にどう伝えたらいいか。
しかし、こたえはやはり自分の一念にあって、こたえを知って動くのではなく、自分の中の一念を信じ、行動していく中で宇宙の法則と呼吸があっていくのかなと考えました。
素晴らしいご講演をご一読ください。

松下幸之助氏の王道の経営としての人間主義経営 - 創価大学
https://www.soka.ac.jp/files/ja/20170419_135315.pdf

わたしのおすすめ本

新・人間革命 第22巻 (聖教ワイド文庫 63) 単行本
松下幸之助氏、井上靖氏との語らいについて書いてある章です。
お二人の往復書簡集を読んでいたので、その本のアナザーストーリー的な内容に感動しました。




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